№ | 問題 | |
1 |
以下は、能登半島地震における偽・誤情報に関する記述であるが、誤りはどれか。*正解はひとつです。 #1 X社(旧Twitter)によれば、能登半島地震に関する偽・誤情報の投稿で最も多かったものは“窃盗団(地震による避難措置に乗じた窃盗集団等)”、次いで偽の寄付を募るものであった。 #2 X社(旧Twitter)の投稿を分析した結果、発災後24時間の間で救助を求める投稿数のうち、約25%に矛盾があり、約10%がデマと推定された。 #3 救助要請などを複製投稿(≒リツイート)したユーザーの約90%が日本語使用者以外と推定された。 #4 能登半島地震では、2021年に作成されたファクトチェックが期待できるコミュニティーノートが多数作成され、その参加者も最大数を記録した。 2023年5月号 |
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2 |
以下は、実際に新聞に掲載された記事であるが、“あり得ない”、“不適切だ”と思われるものはどれか。注)限られた記述に基づく主観的な判断を求めるものであり、当該対応の根拠となる事情を考察していただくものであるので、合理的な根拠をもっての正誤を問うものではありません。 #1 パワハラを理由とする自死が労災認定されたにもかかわらず、遺族が起こした訴訟で会社側は「自死した社員に問題があり、労災ではない」と主張している。 #2 自死した息子の遺品を整理していた遺族が、残された息子のスマホから過酷なノルマや上司との人間関係が自死の原因と知ったことを契機として労災が認定された。会社側は取材に対して「回答を差し控える」としている。 #3 パワハラを理由に自死にかかる労災の不認定処分を、遺族が労働基準監督署を相手に争い、一審敗訴を経て控訴審で勝訴し労災認定された。会社側は取材に対して「当事者でないのでコメントは差し控える」とした。 #4 パワハラ等を理由とする自死に労災が認定された。新聞社の取材に対して会社側は、「遺族からの連絡があれば真摯に対応する」旨を回答した。 2023年4月号 |
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3 |
過日実施されたJ社の謝罪会見(リスクコミュニケーション)に関する以下の記述で、妥当なものはどれか。*正解はひとつです。 #1 ジュリー藤島氏の意向や利益に偏っていた感がある。これは同氏が非公開会社であるJ社の100%株主であることを考えれば仕方がないといえる。 #2 弁護士が同席し記者に説明した。この点については、唯一かつ最重要のテーマとなるコンプライアンスすなわち法令を順守するという姿勢を見せる上で評価できる。 #3 企業が社会的責任を果たし正当な利益を確保するという目的。さらに経営者の利益を守る(経営体制を維持する)という目的。J社のリスクコミュニケーションは、このふたつの目的の達成に失敗したが、両者の目的はときに対立する。 #4 「一記者一問」、「追加質問なし」あるいは会見時間の限度を決めておくなどをした。この種の制限は、危機対応としての記者会見(リスクコミュニケーション)では極めて重要といえる。 2023年11月号 |
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4 |
以下の記述で誤りはどれか。*正解はひとつです。 #1 公園の花見の場所取りの状況(社員や人物は映っていない)の写真が、第三者によりネット上にアップされ、炎上し株価が低落したケースがある。 #2 ネット上では、事実と異なる“嘘”でも炎上する。事実、ハラスメントにかかる嘘の事実をネットにアップしたところ、その会社に抗議が殺到したケースがある。 #3 街中でナンパ目的で声をかけた女性に無視されたことに腹を立て、その女性に暴力を振るう映像がネット上にアップされた。この映像は当然に炎上したが、会社や本人はネットユーザーに特定されなかった。 #4 問題発言について「言葉足らずで反省している」あるいは「不快に思う人がいたら申し訳ない」と早期に謝罪したところ、こうした謝罪そのものが炎上したケースがある。 2023年6月号 |
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5 |
以下の記述のうち誤りはどれか。*正解はひとつとは限りません。 #1 炎上の書き込みに参加するのは、インターネットネット利用者の約25%以上といわれている。 #2 平均的日本人の多くが炎上を認知するのは、インターネット上のまとめサイトである。 #3 社会全体のリテラシーがアップしていると考えられる。その理由は、炎上では一方的な意見がネット上を接見したが、最近では反論が時間をおかずにアップされるようになった。 #4 ポストトゥルースとは、「客観的事実よりも感情的な訴えかけの方が世論形成に大きく影響する状況」を指し、近年社会はこのような状況となっているとの見方がある。 2023年4月号 |
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6 |
以下の謝罪文で、謝罪する相手の感情を刺激するなど、対応(≒クレーム対応)を深刻化させるリスクとなり得る用語は何個あるか。
2022年1月号 |
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7 |
以下の記述のうち誤りはどれか。*正解はひとつです。 #1 「今日の仕事は楽しみですか」といったキャッチコピーが炎上した。炎上の理由は「楽しみを感じることもなく生活のために仕方なく仕事をしている人への配慮がない」などであった。 #2 「なんでもない日おめでとう」というツイートが炎上した。ツイートしたのは大型のレジャー施設であるが、炎上の理由は「意味不明」ではなくタイミングの問題であった。 #3 「妻;隠し味とかはいらないからね → 夫:その一言が俺を料理から遠ざけた」といったキッチンでの夫婦間のやりとりがある広告(動画)が炎上した。炎上の理由は、そもそも家事から遠ざかっている男が言えたセリフではないであった。 #4 「くたばれ正論、まっすぐ愚直に大きくいこう」といった成人の日の朝刊に掲載された新成人へのメッセージが炎上した。炎上の理由は、「“くたばれ”は下品に過ぎる」であった。 注)このクイズにいう炎上とは、企業の取組みに関して批判的な指摘が多数あり、相応の対応を余儀なくされた事態と定義しました。なお、多数に関しては出題者の主観に止まります。アクセス数等の客観的な基準は考慮していません。 2021年11月号 |